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虫歯治療は『治癒』ではなく『修復』です

2020年4月25日

一般的に『虫歯を治す』と言いますが、厳密にいえば、歯医者さんは虫歯を治せていません。虫歯になってしまった箇所を削って、別の何かしらの素材で、そこを埋めて修復して、形態的・機能的回復を図っているのです。言葉遊びのようですが、虫歯は、転んで擦りむいた膝にまた皮膚が出来るように元通りに治癒はしません。一度失ってしまった歯質はもう二度と戻らないのです。

治癒:体に負った傷、あるいは病気などが完全に治ること
修復:破損した箇所を作り直すこと

Weblio国語辞典https://www.weblio.jp/

歯医者さんは虫歯を見つけると、まずその部分を削って取り除きます。小さな虫歯なら、削った部分に歯科用のプラスチックを詰めて形態と機能の回復を図ります。このプラスチック素材はどんどん改良され、以前より外れにくくなったり、かみ合わせに対して強度が増していたりします。しかし、もう少し大きな虫歯になってしまうと、強度が増して外れにくくなったプラスチックでも修復しきれず、削った箇所の形を整えて、型取りをして、金属やそのほかの素材で、削った形にピッタリの詰め物(インレー)を製作し、これをセメントでくっつけることで修復します。
患者様が想像する主な虫歯の治療は、上記のような「削って、型取りして、くっつける」方法だと思います。そしてここで皆様が一番気になるのは、どんな素材で詰め物を作るのか、ということだと思います。ですので、今回は詰め物の種類の紹介と、その比較をしていきましょう。

 

金色、銀色、白色…いろいろあります

代表的な詰め物の種類と特徴を以下に示します。(赤文字:長所 青文字:短所)

① 金銀パラジウム合金インレー(保険診療)


保険適用の素材である、金銀パラジウム合金で作った詰め物ですので、見た目は銀色で目立ちますが、3割負担で数千円と安価で作れます。金属なので割れたり、欠けたりする心配がありませんが、長期間使用していると、次第に削った箇所と詰め物との適合が悪くなり隙間が出来、その隙間から新たに虫歯になるリスクが高くなります金属アレルギーの原因にもなりえます。

② ハイブリッドインレー(自費診療)


歯科用プラスチックと陶材のハイブリッド(混成)で作った詰め物なので、③のセラミックインレーと比べると透明感は劣りますが、プラスチックのみよりも見た目美しく修復できます。金額も③よりは安価であり、硬すぎず適度な柔軟性もあるため、強い歯ぎしりや食いしばりで対合歯(上下で噛み合うときに対応する歯)を傷つけるリスクは軽減します。金属が含まれていないので、金属アレルギーの心配がありません。プラスチックの特徴の吸水性のために経年的に変色をしてきます。

③ セラミックインレー(自費診療)


100%陶材で作った詰め物なので、白く透明感があり、見た目が大変美しく、他人に虫歯の治療を気づかれにくいことが最大の長所です。しかし、お茶碗やお皿と同様の素材ですので、強い衝撃で割れたり、欠けたりしやすいという短所があります。ハイブリッドインレーのようにプラスチック成分を含まないので、変色はほぼしませんが、プラスチック特有の柔軟性もなくなるので、前述のようにほかの素材と比較すると、過度の衝撃には脆い素材と言えます。そのため強度を得るために、金属製のインレーを作る時よりも歯を多く削る必要があります。金属が含まれていないので、金属アレルギーの心配がありません

④ ゴールドインレー(自費診療)


歯とほぼ同じ硬さと言われている金で作った詰め物なので、馴染みがよく、大変長持ちします。
毎日の食事、歯ぎしりや食いしばりで歯と同じように少しずつすり減っていくので、咬み合わせが悪くなることはほぼありません。金属なので割れたり、欠けたりせず、削った箇所にピッタリと装着できるので隙間が出来にくく、その隙間から新たに虫歯になるのを防ぐことが出来ます。短所としては金色で目立つことと大変高価であることが挙げられます。貴金属のため、金属アレルギーも起きにくい素材です。

 

治療方法を選ぶときに大切にしたい考え方

今回は、詰め物の種類とその特徴について説明してきました。お分かりいただける様に、どの素材にも一長一短があり、実際に患者様にお選びいただく際には、非常に悩ましいものであると思います。例えば保険診療の銀色の詰め物でも、食事をとる上では全く問題なく機能します。ただ、見た目を美しくしたいというご希望があれば、セラミックをお選びいただくのがいいでしょう。また、歯ぎしりや食いしばりが心配な方は、ゴールドインレーで修復したほうが、残っている歯にやさしいのでお勧めですが、治療費は高価になってきます。
詰め物は、虫歯になった歯が元通りに『治癒』したわけではなく、歯とは別の素材で『修復』しているものです。素材によって持ちの良し悪しはありますが、どれを選んでいただいても、永久的に使用できるものでもないということもご理解いただいた上で、患者様自身が、その歯をどのように修復したいのか、という考えを私どもにお伝えください。当院では、今回ご紹介しましたすべての素材で詰め物を製作することが可能ですし、事前に詳しいお話もさせていただいています。

使用画像
歯科素材.com https://www.dental-sozai.com/

 

南千住小児歯科矯正歯科 T.T

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