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歯ぐきから出血!

2020年4月23日

 

今回は歯周組織検査についてお話しいたします。

当院では、初診で来院された患者様にまず問診をして現在の症状をお伺いした後、様々な検査をさせていただいております。

それが歯周組織検査です。

歯周組織検査とは、

1. エックス線写真(レントゲン写真)を撮影して歯の周りの歯槽骨の状態を確かめる検査

2.プラーク付着の有無

3.はぐき(歯肉)からの出血の有無

4.歯周ポケットの深さ

5.歯の動揺度等の検査

などがあります。

この検査は、最初だけでなく、治療によって病気が治っているかを確かめるため、治療の節目でも行います。定期検診でいらした患者様にも行ったりしています。

では、1つずつ内容のご説明をいたします。

1.レントゲン写真での検査

レントゲン写真を撮影することにより、歯を支えている骨(歯槽骨)が正常かどうか、歯周炎に罹患していないか、歯肉の中に入り込んでいる歯石(歯肉縁下歯石)の有無、詰め物や被せ物(補綴物)の下の虫歯の有無など様々なことがわかります。当院のレントゲン機器はデジタル撮影で、撮影後すぐに写真が出来上がりますので、その場でのご説明ができます。レントゲンを通して、ご自身のお口の中の状態をご理解いただくために、歯医者さんからしっかりとご説明させていただきます。

2.プラーク付着の有無

プラークの付着状態を調べることで、口腔内の清掃状態や歯肉炎の有無がわかります。

お食事をした後、歯磨きをしなかったり歯磨きをしても不十分だったりすると、お口の中にプラーク(歯垢)が付着します。プラークは歯面に強く付着し、洗口ではとれません。歯と歯の間や歯と歯肉の間、噛む面の溝に特に付着します。歯肉より上に付着して目に見えるプラーク(歯肉縁上プラーク)は、歯ブラシやデンタルフロスで除去することができますが、歯肉の中に入り込んでしまったプラーク(歯肉縁下プラーク)は、歯医者さんや歯科衛生士さんによる機械による除去が必要となります。

そうしてプラークが付着した状態が続くと石灰化して歯石になったり、プラーク中の細菌が原因で歯周病(歯周炎や歯肉炎)になってしまいます。

この検査をしてプラークの付着が多い患者様には歯医者さんや歯科衛生士さんから、正しいブラッシング方法をご指導をさせていただいております。効率的にプラークを除去できるよう努めていきましょう。

3.歯肉からの出血の有無

4.歯周ポケットの有無

この2つの項目は一緒に検査します。

歯周ポケット検査では、歯周ポケットの深さや形態、歯周組織の炎症の有無、歯肉の質や形態、歯根の形態、歯肉縁下プラークや歯肉縁下歯石の有無や程度など、様々なことがわかります。専用の器具を歯周ポケットの中に入れてポケットの深さを検査をしていきます。歯周ポケットが深いと歯周病リスクが高いと言えます。ここで歯周病について、少しお話します。

歯周病は大きく分けて3つに分けられます。

歯肉炎、歯周炎、咬合性外傷です。

歯肉炎・歯周炎はプラークが原因のもので、咬合性外傷はプラークと関係なく強い咬合圧によって引き起こるものです。

歯周病のほとんどはプラークが原因の疾患です。では歯肉炎と歯周炎はどう違うのでしょうか?大きな違いは炎症の広がり具合です。

歯肉炎は炎症が歯肉に限局している疾患で、罹患すると歯肉が赤くなったり腫れたりして、腫れによる歯周ポケットが形成されます。

一方、歯周炎は歯肉炎が進行し、他の部分にも炎症が出る疾患です。罹患すると歯肉炎と同じく歯肉が赤くなったり腫れたりします。さらにプラークや歯石の付着があり、歯を支える歯槽骨の吸収による歯周ポケットが形成されます。検査器具を入れるとすぐに出血し、骨の吸収に伴い歯肉退縮や歯が揺れる(動揺する)ことが多いです。

先程お話した通り、専用の器具を使って歯周ポケットの深さを測り、出血状態などを確認します。その後、検査結果をしっかりご説明いたします。ご自身の歯肉の状態を知っていただくのはとても大切なことです。お家で歯磨きをしていて血が出ることはありませんか?それは歯肉が腫れているサインかもしれません。歯周炎になり骨が吸収してしまうと自然には治りません。まずは定期検診を受けることをお勧めします。

5.歯の動揺度等の検査

歯周炎になると歯を支える歯槽骨が吸収し、歯が揺れることがあります。これが歯の動揺です。歯の動揺度は歯根膜腔(歯根と歯槽骨の間にある空隙のこと)の幅と歯槽骨の量に左右されます。加齢に伴うものや歯周炎が原因のものなど歯槽骨の吸収の原因はいくつかあります。歯槽骨が吸収すると歯が動揺し、進行すると歯が抜けることもあります。先ほどもお話した通り、吸収してしまった骨は自然治癒しません。骨がなければインプラント治療を希望しても、できないことがあります。治療の選択肢が減ってしまうのです。ご自身の将来のために、まずはお口の中を清潔に保つことが大切です。

 

まとめ

お口の中を健康に保つためには、患者様みなさまの日々のブラッシングがとても大切です。歯の磨き方が自己流になっていて効率的に汚れが取れていなかったり、歯肉からの出血があってもそのままにしていたり、そういったことの積み重ねでお口の中の健康は損なわれていきます。虫歯や歯周病になってからでは遅いのです。定期的な歯科検診を受けることで虫歯や歯周病の早期発見、予防が大切です。みなさんも3~4ヶ月に一度は、歯科医院での定期検診を受けましょうね。

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