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乳歯でも、神経を抜くのですか?

2020年4月3日

抜きます!

歯科の専門用語では「乳歯の根管治療」と言います。

では、乳歯の特徴から、ご説明します。

乳歯は永久歯に比べて厚みが薄く、歯の硬さも柔らかいです。したがって、虫歯にとてもなり
やすく、進行もとても早いです。簡単に神経まで細菌がいってしまい、神経の治療が必要になってしまう事も多いです。ただ、子供の方が修復力が高いため細菌に対して抵抗する力も強いです。子供の方が怪我の治りが早いのと同じです。そして、環境の影響をとても受けやすいのも特徴です。
乳歯の虫歯でも、神経までばい菌が到達してしまうと、歯がズキズキ痛くなったり、歯肉が腫れたりします。このような場合、麻酔をして、神経を除去して綺麗にする処置をしなければなりません。

根管治療とは、何ですか?

根管治療は、炎症や感染を起こした歯髄のための治療手法で、痛んだ歯髄を除去して根管を入念に消毒し、将来的な感染を防ぐために、根管に詰め物をする治療法です。感染根管治療または歯内療法とも呼びます。

乳歯の神経を抜く(除去)処置はどのように行いますか?

神経は「抜いて終わり」というものではありません。 神経を抜くときは、歯の内部を綺麗に無菌化する処置が必要です。

次に、根管治療の手順を説明します。

①麻酔をして、歯を削り、神経を除去します。
小児に使われている注射針は、とても細くて小さい針なので痛みはほとんどありません。南千住小児歯科矯正歯科では、麻酔の針を歯茎に挿入する前に、表面麻酔を塗布する事で、さらに痛みが小さくなる処置をしています。
虫歯を削り、神経を露出させます。その後、「ファイル」を使用して神経(歯髄)を取り除きます。
歯の内部には神経がいる部屋「歯髄腔」があります。 歯髄腔は、髄室と根管に分かれています。小児の根管は広いので、髄質の神経を取り除くのは難しくありません。 根管とは、神経・血管などが走る管です。

②根管拡大
根管内の神経を取り除きながら、同時に「細く曲がりくねった複数の根管」を「太くまっすぐな1本の根管」 にまとめていきます。「ファイル」で根管の壁を削り、 太くまっすぐな管に整えていくわけです。 これを「根管拡大」と言います。

③根管充填
根管を拡大したら、内部を洗浄し、最後に炎症を抑える薬で詰めていきます。 歯の内部を無菌化して、炎症がなくなるまで繰り返し、同じ手順を2,3回程度行います。 無菌状態で根管充填に詰める薬剤を「ビタベックス」 と言います。これは、乳歯の歯根が永久歯に吸収される時に邪魔にならないように根管の中で吸収される薬剤です。
最後に、咬合面の窩洞をプラスチックのセンメントで詰めます。 ただ、乳歯に大きな窩洞をプラスチックで充填した奥歯は、噛む力に耐えきれず、永久歯に交換するまで壊れてしまう事が多いです。そのため、できれば、乳歯で神経の処置をした場合では、銀色のかぶせものを勧めます。非常に薄いステンレス製の既製冠を装着します。「型取り」が必要なく、あまり削らないといった、大人の型取りタイプよりメリットがあります。 卵を保護するための殻をイメージしてください。銀色の歯になってしまい、審美的なデメリットがあります。

乳歯の神経をとって、永久歯に影響はありませんか?

乳歯と永久歯は、神経を含めて別の歯です。乳歯の神経を除去しても、永久歯の神経には影響はありません。しかし、乳歯、永久歯にかかわらず、神経を除去する事は、できるだけさけたいものです。

乳歯に銀歯をかぶせて、永久歯への生えかわりは大丈 夫ですか?

銀歯は、ただ上にかぶせているだけで、乳歯が生えかわる時に一緒に取れますので、心配はいりません。 ただし、大きなむし歯で神経を除去して、かぶせた場合、乳歯の根がうまく吸収されず、乳歯が抜ける前に、永久歯が横から生えてくることがあります。この場合には、乳歯を抜歯してもらいましょう。

乳歯の前歯を外傷で神経を除去した時に、歯が変色するのはなぜですか?

神経を失った歯を失活歯と言います。 失活歯は、時間が経過すると黒っぽく変色することが あります。歯髄がなければ、血液が循環しません。 すると、歯の象牙質に含まれるコラーゲンなどが変質し、黒っぽくなることがあります。 その他、歯の内部にあった血液が、象牙質の細かな穴に入りこみ、象牙質を変色させる事もあります。 変色した失活歯は永久歯に影響がありませんのでご安心ください。

神経を抜いたのに痛むのはなぜですか?

乳歯の根管治療だけではなく大人でも同じく、根管治療後に再び痛む事があります。 根管の薬剤が吸収されて炎症が起き、再び感染したと考えられます。 このような場合、残念ながら、もう一回同じ治療を行います。

まとめ

・虫歯が大きくなると、歯の神経を除去する治療が必要です。
・神経を除去した歯は、将来的に抜歯になる可能性があります。
・神経を保存できる「小さな虫歯」のうちに歯科治療をされた方が良いので、定期検診が必要です。

乳歯は抜いてしまっても、永久歯が生えてきます。しかし、乳歯の根っこだけでも残すことは、永久歯が綺麗に生えるために、とても重要です。 南千住小児歯科矯正歯科では、患者さまの歯を大切に考え、できるだけ歯を残す治療に取り組んでいます。

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